Welcome to the world of Philostasis!!
哺乳類の発生休止胚、組織幹細胞、潜伏がんなどに代表される多細胞組織の見かけ上の活動休止は、生物種やタイムスケールを問わず幅広く見られる現象であり、その生物学的意義も実に多様です。
従来の研究では、これらの活動休止現象は栄養状態の悪化などによる“結果”であると漠然と認識されてきました。しかしながら私たちは予備実験を通じて、「生物が環境ストレスを克服するため、精緻な細胞間相互作用に基づいて、能動的に休止状態に移行している」可能性に気づきました。 本領域では、プログラムされた多細胞の活動休止現象を「フィロスタシス (Philostasis)」(ギリシャ語の“philo-”(好む)と“-stasis”(休止)に由来する造語)と新たに名付け、多細胞組織の活動休止を包括的に捉えることで、多細胞組織が活動休止する細胞間コミュニケーションの本質的理解を目指します。 |
News!2024. 9月(日付未定)
第五回領域会議を行います(変革B間質リテラシー領域と共催) 2024.7.17 細胞生物学会@つくばにてフィロスタシス領域共催シンポを開催しました![ご報告] 2024.4.26 初の領域内共同研究(林弓美子さん、高岡勝吉さん)の成果を発表しました![ご紹介] 2024.4 領域メンバーの本田瑞季さんが、これまでの素晴らしい業績により、PIとしてご栄転されました!今後ますますの研究の発展をご期待ください!![ごあいさつ] 2024.1.16-17 第1回 多細胞休止を研究する会を行いました 第1回 多細胞休止を研究する会を行います。 参加フォーム(定員に達し次第締めます) →https://forms.gle/T8rS9B6YYGbUg4sW7 |
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Our Team
01 発生休止におけるフィロスタシスの解明
02 幹細胞フィロスタシスとその破綻による老化の統合解析
03 フィロスタシスを「予測」し「操る」技術の開発
領域アドバイザーの先生方(敬称略)
濱田博司 National for Biological Sciences研究所(インド) 教授
高倉伸幸 大阪大学 微生物学病研究所 教授
宮野悟 東京医科歯科大学M&Dデータ科学センター長
高倉伸幸 大阪大学 微生物学病研究所 教授
宮野悟 東京医科歯科大学M&Dデータ科学センター長
(以下、50音順)
Oleg Gusev (Cold-induced embryonic diapause and torpor in bird embryos) Juntendo University
大澤毅(潜伏がん) 東京大学先端科学技術研究センター
荻沼政之(ターコイズキリフィッシュ胚の休眠) 大阪大学微生物病研究所
木戸屋浩康(血管ニッチ) 福井大学学術研究院医学系部門
小嶋泰弘(情報学) 国立がん研究センター研究所
小関準(情報学) 名古屋大学医学系研究科
小林妙子(神経幹細胞の休眠) 京都大学
坂本寛和(寄生性原虫シスト) 千葉大学大学院医学研究院
島村徹平(情報学) 東京医科歯科大学難治研疾患研究所・名古屋大学医学系研究科
田中 冴 (クマムシの乾眠) 自然科学研究機構 生命創成探究センター
林周斗(情報学) 東京医科歯科大学難治研疾患研究所
姫岡優介 (システム生物学) 東京大学 大学院理学系研究科
松本翔馬 (霊長類発生学) 滋賀医科大学
村井純子(眠りのSchlafen遺伝子) 愛媛大学プロテオサイエンスセンター
森本雄祐(細胞性粘菌の休眠胞子) 九州工業大学大学院情報工学研究院
山口裕嗣(休眠torpor) 名古屋大学環境医学研究所
Oleg Gusev (Cold-induced embryonic diapause and torpor in bird embryos) Juntendo University
大澤毅(潜伏がん) 東京大学先端科学技術研究センター
荻沼政之(ターコイズキリフィッシュ胚の休眠) 大阪大学微生物病研究所
木戸屋浩康(血管ニッチ) 福井大学学術研究院医学系部門
小嶋泰弘(情報学) 国立がん研究センター研究所
小関準(情報学) 名古屋大学医学系研究科
小林妙子(神経幹細胞の休眠) 京都大学
坂本寛和(寄生性原虫シスト) 千葉大学大学院医学研究院
島村徹平(情報学) 東京医科歯科大学難治研疾患研究所・名古屋大学医学系研究科
田中 冴 (クマムシの乾眠) 自然科学研究機構 生命創成探究センター
林周斗(情報学) 東京医科歯科大学難治研疾患研究所
姫岡優介 (システム生物学) 東京大学 大学院理学系研究科
松本翔馬 (霊長類発生学) 滋賀医科大学
村井純子(眠りのSchlafen遺伝子) 愛媛大学プロテオサイエンスセンター
森本雄祐(細胞性粘菌の休眠胞子) 九州工業大学大学院情報工学研究院
山口裕嗣(休眠torpor) 名古屋大学環境医学研究所
学術調査官の先生方(敬称略)
西川恵三 同志社大学生命医科学部 教授
菅野茂夫 産業技術総合研究所 主任研究員
菅野茂夫 産業技術総合研究所 主任研究員
Contact us!
本領域では、休止研究分野をネットワークを強化するために、年1回程度の多細胞休止研究会を企画中です。
さらに将来の大型領域研究(変革A)などにつながればと期待しています。 休止に関わる研究(動植物問わず)をされている方、休止研究に役立つ技術を開発されている方など、 お気軽に領域代表(takaoka.katsuyoshiアットtokushima-u.ac.jp)までご連絡ください。 例:乾眠(クマムシ)、種子胞子休眠(キノコ、植物)、休眠(昆虫)、夏眠(カタツムリ)、潜伏がん、組織幹細胞などなど |
©️ 2023 文部科学省 学術変革領域研究(B) 令和5-7年度 フィロスタシス 多細胞組織におけるプログラムされた活動休止